9作

ロボット 縄を飛んでお入いんなさい ぴょーんぴょーん 縄飛びする  ロボットは縄にかけると消える 空があかね色からミルク色に  変わるまでに ロボットは縄を飛ばせようと企んだ   ロボットはお花を生けていた お花にロボットが縄飛びに誘う  お花さん さあ縄飛びして消えよう ロボットは縄をしかけて  空がまっ青になる頃に お花とロボットは宇宙に散っていった 花びらちらほらちらほら ロボットの手に花びらが落ちている カラスとドロップ カラスは空から売れる物を物色していた 誰かの蹴った  缶からが落ちている かんからかーん カラスはドロップ缶から  ドロップを口にくわえると空めがけて投げつけた 夜空は  三日月 ドロップは星のようにきらめいた カラスは空を  飛びまわりドロップをついばみ飛んだ 黒い空に黒いカラスは  同化してドロップは飛びはねる 溶けていくドロップ  カラス売りは売るのはすっかり忘れていた カラスと  ドロップは空に浮かんでいる カラスは空からドロップの星 檸檬   光の中間地点では滑り台から檸檬が  転がっている ころころころ 白蛇が  檸檬のあとを にょろにょろ つたってる  佇む人はベンチでうなだれリアカーを  ひき停まる 夕景には檸檬と白蛇の諍い  戯れは別所へのうだつの貝 葬祭死す  夜の波が救いの遍路 朝焼けに焼き  尽くされた飢餓 微弱人の絵空風伝時  ジャパニーズハラスメントは煙もく喪黒い 白蛇の舌先かみつく とぐろをまき睨む  眩 まっ青な水槽には小さな熱帯魚が色とりどり浮かんでる 階段を上がる  暗転室内には白いお面を被ったボーイに案内され暗部から白むく光の  眩しい席につく バリの音楽が鳴り1枚すだれの密接空間には壇上から  男女の語らいそれらは金にまつわる話 黒金黒の帯状ビールを飲まさす  窓からグレーに染みわたるビルの下方には煙草を燻らす立ちんぼの姿     誤 微妙な季節の到来により より目になるのは ご法度と  鳩がくるっくーくるっくー くるくるとく っるしそうなのは  またの機会に あらっ?巻き鮭は巻貝か巻物か 潮時  トーキーに遅し 恐るべし はて な?事実無根の大根  微細心な記憶の薄紅かしまゆは あいよッ よいお返事  先乱れる知能のはては ぱじゃまでおじゃま のらくら  わんと一言 犬となる 見上げればべれつれたクリーム  模様 サアさ 左近で右を向け ちょいとあーさんも売り  はいはい引き揚げれもん れもはれご ごろわっさんめ 場     深夜赤いジュータンを敷き詰めた回廊をすっすっと足音もなく歩く  浴衣のひもは結ばず前衣は手で押さえ暗い窓ガラスのウィンドウ  こけし人形が並ばれて 木戸の横ずらし柵戸をからからと開けた  お風呂場には御影石がいた 小竹がちょんもり雨螺あれ気路よん  404番覆い巨なる大窓に霧ぶかき煙る夜中街頭はちかずちかち   借金大魔王の歌 俺は借金の魔力に魅せられた男だぜ  借金してなきゃ生きてる実感わかねーな  おーないのに使い放題よー   借金返したってー借金上乗せしたくなる  はっいえー金を握ってるとー  ぶるってばらまきたくなるのさ  あー俺に金を握らせろ 天下一品  使いこなしてやーるぜー 何見てんだおめー  俺をみくびんじゃねーよ 早く金寄こせ!  俺は借金の魔王 魔王なんだぜっ 煙 薄煙がもうもうと立ち昇りパリーンと割れる音がした 足元はぬるぬるの  足場固め ぴろりらりーん ちーんとトースターの音 柵の隙間から顔が  にゅぃーんと飛び出す 空からヘリコプターが着地したや  いなや空へ飛んでった 黒ぼっくりの黒子は口元はにんやーり 黒い小唄   れろぺろれろ ぺろぺろべろぺろ 舌なめずりをするぷるまーぷるぷるう ぱ 別室の薄水色の死期毛布の上には死体が転がっていた微動をしない死体は  引き戸をがらつかせがらっがらっと何度もロールする だっだっだっだっだっ  足早に歩いてトイレへ移動した からからから~んペーパーをくるくると回し  ロールバックする音が鳴り渡る死体は薄鳩尾毛布で言語は発せずまるまった  ペーパーはからっぽとなりしんだけとなる茶色いしんぼう 茶色のぱま~る  

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