白月 交差点 雪ん子 街灯 ロボット

ガードレールの下には白い月が  浮かんでいた 夜空にも月は      ある 細長い道ではブランコが  揺れていた カラカラのからっぽ  ハーモニカの音にひきずられて  白い月は透明に溶けていった  水のしぶき模様は泡たち流れて  吸い込まれていく 月よ世迷言 道に描かれた白い線  ちるりるちるりるる   不思議な音色が鳴る  道の白い線が延々と伸びる   交差点では右往左往から 白い線は身体に ひっからまっていった  包帯ぐるぐる巻きになり  ミイラのような姿になる  ぷかりぷかりと浮かぶなかで 包帯はほどけていった  白い線は平らに道に 溶け込んでいく  音色が鳴った  るるりるちるりるち  交差点から白い吐息が もれている  白い霧ふかい道 雪だった 雪ん子  青いな あいうえお と声がする 雪ん子の童子がさくさく雪をかきわけ  遠くから近くへ にこにこと笑っている 足跡はない  まるで・・・・ 雪ん子が誰かを知った  雪ん子は ただただにこにこしている にこにこしたまま近くから遠くに  あかさたな 雪子は黄泉の彼方へ  街灯の下に怪物がいた 街灯から街灯への間  暗闇に紛れ込む 怪物は灯りの発光に照らされ  浮かびあがる 灯りにまみれては暗がりに消える  暗い道に怪物はうずくまっていた 誰にも見えない  誰かが怪物にけつまずく 怪物はもののけ  けつまずかせ転ばした 街灯の下に怪物は   潜みつつも 灯りから灯りへとさまよう 誰かを  ごろーんごろーんと転がしている ごろごろごろ  街灯へと怪物の足音が 夜道に響いてくる  後頭部を狙え ばかすかぱかすか 頭からの指令により  部屋ごと宙に飛び立ちロケット 眠っていると牙を生やした  怪物が宙をまい しゅうしゅう消える 道だ 道には下水が  流れてる 昼間は盃がたの目をしたロボットが立っていた  夜になると赤い点滅に変わってる 宙に飛んだロケットから  空に字体が見えていた 崩れ落ちる字体は粉になり薄れる  部屋には人形の幽霊が寝そべっていたロケットロボット

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